NPO法人たいようの会は、世界共通語であるアート・音楽を手段として小中学生向けの環境教育・国際教育を行うNPO団体です。1975年に音楽家の故・北村得夫により設立され、石ノ森章太郎氏(故)、岡本太郎氏(故)、やなせたかし氏など多くの著名人のサポートのもと、現在は学生が中心となり企画運営を行っています。
子ども達にとって小・中・高・大の一貫教育の場でもあり、アジア各国の青少年を招いて開く地球環境ジュニア国際会議や、自然体験ワークショップ、エコアイデアコンテストなど様々なイベントを通し「参加者(小中学生)から企画側(高・大学生)へ」というサイクルが成り立っており、実践的な社会貢献を40年近くにわたり続けております。
子ども達が国民性、価値観、文化等の違いを理解し合い、国境を超越した「人間関係の輪」を作りだす。
環境問題に関する意識を高めるため、高・大学生が企画運営に携わり、小中学生の“地球を守る心”を育む。
上記 (1) (2) を通じて学んだ事を活かし、日本・世界を先導していく人材育成を行う。
たいようの会の歴史は古く、海軍青年であった故・北村得夫代表の被爆直後の広島での救護活動に端を発します。そこで北村氏は、地獄のような無残な姿で苦しむ子どもたちと、戦争の無い社会を作るという約束をしました。その約束を果たすために1975年、岡本太郎氏(故人)、石ノ森章太郎氏(故人)、やなせたかし氏、三木睦子氏、海部俊樹氏、橋本龍太郎氏(故人)、藤城清治氏、幸田シャーミン氏、オノ・ヨーコ氏、北野大氏などの各界多くの著名人の協力を得てたいようの会は設立されました。
はじめは北村氏自身が音楽家であることから、「ファミリーコンサート」を中心に音楽を通じた教育活動を展開していましたが、次第に1983年からは手塚治氏(故人)を審査委員長に迎えた「世界まんがコミュニケーション」、1989年からは次世代の地球を担う子どもたちに環境意識を持ってもらうために「地球環境ジュニア国際会議」、1990年からは「地球を救うアイディア募集」と、より環境問題にベクトルを合わせ、様々な方法で子どもたち、そして世界中に向けて活動をしてきました。
2005年には設立30年周年を迎え、北村氏の亡くなった現在も学生がその意志を引き継ぎ、幾度の困難にも直面しながらも多くの方々に支持を頂くことができ、なお活動の幅を広げるアグレッシブな環境教育団体に成長しました。